2019年6月4日火曜日

ゲイシャの憂鬱

前回のコストコショッピングで、通常価格の4分の1以下という値引き価格(997円)で購入した超高級コーヒーのパナマ・ゲイシャ。

ちなみに、ゲイシャという名前は、日本の「芸者」とは何の関係もありません。

Geishaの名前は、原産地であるエチオピア南西部の「Gesha」(ゲシャ)地方に由来しています。

が、初めてこの名前をコーヒー専門店で見た数年前、特に何の注記もなかったので、てっきり日本の「芸者」をイメージしてつけられた名前だと思い込んでいました。

ゲイシャ・コーヒーが日本の「芸者」と何の関係もないことを知ったのは、ごく最近のこと。

でも、このような誤解は私だけに限ったことではなく、欧米でも広くGeisha=芸者と誤って認識されているようで、「Stop Calling it "Geisha" Already(ゲイシャと呼ぶのを今すぐやめよう)」という刺激的なタイトルの記事では、「一部の業者がマーケティング目的で、世界的に有名な日本の芸者のイメージを利用している」と指摘しています。

この記事はまた、なぜGeshaに「i」が混入したかは推測の域を出ず、単なるスペルミスかもしれないし、あるいは現地の言葉が文字を持たない口頭言語であるために、研究者がローマ字化したときに(既に欧米でよく知られていて、エキゾチックなイメージを喚起させる日本の「芸者」にちなんで)「Geisha」と表記したのかもしれない、と推測しています。

実際、中米では「Geisha」の表記が多いものの、この豆をどう表記するかについては確立されたルールはなく、「Gesha」と表記している地域もあるのだとか。

でも、日本語の響きや見た感じとしては、「ゲシャ」(「下車」を連想させる…)より、「ゲイシャ」(目元や口元に、コーヒーチェリーを思わせるような鮮やかな紅を差した「芸者」を連想させる…)の方が、素敵ですよね。

前置きが長くなりました。

このゲイシャコーヒー、とにかくお値段が高いことでもよく知られています。

コーヒーの国際品評会で過去には約450グラム当たり600米ドル(現在のレートで約6万4,800円)、つまり100グラムおよそ1万5,000円の値がついたこともあるそう!日本のスターバックスでも数年前に1杯約2,000円で販売されたそうです。(出典:NIKKEI STYLE「幻のコーヒー『ゲイシャ』 最高級の味をコスタリカで」

もちろん、品評会レベルの豆と一般流通レベルの豆を単純に比べることはできませんが、コストコの435グラム入り4,458円という通常価格は、破格の安さということが分かります。

それが、さらに4分の1の投げ売り価格!買わないわけにはいきません。

なお、コストコでは豆の状態で販売されているので、自分で挽く必要があります。

ちなみに、我が家で使っているのは、コーヒー豆に余計な熱を伝えにくいとされる、手挽きのセラミック製コーヒーミル。豆をゴリゴリ挽くのは、夫の役目と決まっています。結構、時間と労力がかかるので、私のような面倒くさがりには絶対に向きません……


さて、期待に胸を躍らせながら、開封してみました。

高い豆だからか、開封後の袋の口をクルクルッと丸めて閉じられるように、留め具がついていました。


開封した途端にフワッとした香りが漂うのかと期待していましたが、あれ?特に香らない……

挽く前だからでしょうか?鼻を近付けて嗅いでみると、何か独特な匂いがするのですが、特にものすごくいい香りがするとか、そういうことは全くなく。

そして、ゴリゴリ挽いたから香りが立つということもなく……

この時点で漂い始める、「コレジャナイ」感。

おまけに、挽いた粉をコーヒーフィルターに出してみて、大きなヘマをやらかしたことに気付いてしまいました。

このコーヒーミル、ダイヤルを回すことで挽く粗さを調整できるのですが、うっかり前回のエスプレッソ用の細挽きに合わせたままでした。

おそらくそのせいでしょう、ハンドドリップで入れたゲイシャは、普通の苦みの強いコーヒーという出来上がりに。

パッケージに書いてあった、「花やシトラスを思わせる、キャンディのような甘みのあるフレーバー」「バランスのとれた風味」は、味覚と嗅覚をフル稼働させても、1ミクロンも感じられませんでした。


これは明らかに挽き方が悪かったのだと、次の日に中挽きにしてリベンジしましたが、あれれ?やっぱり、花の香りもシトラスの香りも感じられない。

あと、酸味がほとんど感じられず、圧倒的に苦味が強い。

コーヒーの粉の量が多すぎるのか、中挽きでもまだ細かすぎるのか。粗挽きにするべきなのか。いったい何が悪いのか。

1キロ800円ぐらいのコーヒー豆がスタンダードな我が家にとって、値引き後でも普段の2倍以上もする高級豆なのに、約20回分のうち、もう2回分もムダにしてしまいました。

ワクワクした気分も沈んでしまい、「一体どうすれば、うまく淹れられるんだろう」と、途方にくれています。

せっかく、千載一遇のチャンスで高級豆を安く手に入れられたのに、このまま美味しく淹れられなかったらどうしましょう。



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2 件のコメント:

アナ さんのコメント...

こんにちわ!
私はコーヒーを飲むと頭痛になるので残念ながらコーヒーが飲めないのですが
このゲイシャコーヒーは名前が気になっていました!(笑)
何だかすごく美味しそうな気配がするのに自分の好みでなかった?困った?

うちの夫は、私と違ってコーヒーが大好きでコストコで色々なコーヒーを購入していて
4年前にザビダヘーゼルナッツ バニラホールビーンコーヒーという
バニラ風味のコーヒーを購入、最初は美味しいと飲んでいたのですが
このコーヒー、酸味が無く、何度か飲んでいると自分の好みではなかったようで、
容量が907gでひとりで飲み切れないと判断して、返品しました。。。

その後フルーツが傷んでいた等で返品カウンターに行くと
このザビダヘーゼルナッツ バニラホールビーンコーヒーが結構あったので
やはり個性が強すぎるコーヒーは返品率高いのかも?

なので、大阪さつきさんもどうしても飲めないようでしたら
無理せず、返品もありだと思いますよ。
コストコの特長は、返品できることですから好みでなかった場合はしょうがないと思います。

因みに夫は、今はコストコのドリップバッグコーヒーが気に入って
もう少しで無くなりそうなのでクーポンが出るのを待っているところです。

サツキ さんのコメント...

アナさん

ヘーゼルナッツバニラビーンコーヒー、我が家も同じものを購入したような
気がします。香りがものすごく良いので「最初は美味しかった」ところも
一緒かも。うちは深煎りの苦いのが好きなので最後まで消費しましたが、リピ
はないなという感じでした。

ゲイシャは、今日3度目挑戦して、やっぱり玉砕。ただ苦いだけで、
酸味も香りもないんです。好みというより保存状態が悪かったとかなにか、
そんな問題のような気がしてきました。

アナさんに「無理せず、返品もあり」とコメントいただいて、
もう頑張るのはやめようかなという気持ちに傾きつつあります。

ご主人はドリップバッグコーヒーがお好きなんですね。
うちは一度も買ったことがないです。試飲に行き当たったこともないので、
ノーチェックでした。